キム・ブライアン

「私は日本のここが好き」

　　　韓国の老人たちは過去の日帝強占期の影響で、日本について、悪い感情を持っている。しかし、私の祖父は違う。もちろん、他の高齢者のように、日本の戦争犯罪を許したのではないが、日本の明治維新や、何よりも現在の日本国民の秩序意識を最も高く評価している。それに、ほとんどの韓国の高齢者たちのように私の祖父も日帝強占期の影響で、日本語が上手だ。こんな利点で、彼は日本へまるで自分の家のようによく旅行に行ったり、知っている日本人がたくさんいる。このおかげで、私は日本の秩序意識を幼い頃から聞いた。

　　　現在私の祖国、韓国は過去私の祖父が住んでいた時よりも経済的には豊かで、国民の秩序意識も以前よりだいぶよくなった。しかし、日本に比べるとやはり大きく差が出る。祖父はいつも韓国と日本の秩序意識を比較した。日本に比べるとまだまだだと。しかし、私はその当時、日帝強占期など、日韓間の暗い過去の歴史を学んだので、正直に言うと、日本をかなり嫌ってたし、祖父の言葉にあまり耳を傾けなかった。今思えば、その当時の私は本当に狭い時刻を持っていた。 一度も 日本に行ったことがなくて、日本を正しく知ることができなかった。
　　　しかし、大人になりながら、私は何度も日本に行ってきましたが、私はびっくりした。日本の秩序意識がこんなに高いとは。街頭も綺麗で駅、バス停そしてレストランでの人々が並んで長い間文句も言わずに待っている姿は、私が住んでいる韓国とは明らかに違っていた。割込みもない。さらに、何よりも私が日本を高く評価したのは、一年前の日本東北大震災後だった。そんな途方もない災難にあったにもかかわらず日本人は決して秩序意識を捨てなかった。普通の人間は災害を受ければ平常心を失うことは動物的な本能だ。たとえば、今まで世界の多くの国で発生した地震の経過後を見ると、人々は混乱のるつぼの中で、以前よりも大きな被害を引き起こした。 もちろん日本人も人間だから混乱がなかったわけではないが、他の多くの国と比較すると秩序意識的に被害を克服したのも事実だった。これは私だけではなく、世界が驚いた点だった。
　　　経済だけで決して先進国になることはできない。重要なことは、その国の国民の文化水準、すなわち秩序意識である。これまで、私は日本に良くない感情を持っていたが、実際に日本に行って、日本国民の秩序意識を見て、日本への思いが変わった。 やはり、国を正確に理解するには、その国に直接行って、その国の国民と文化を見て学ばなければならない。韓国国民だけでなく、世界の多くの国の国民が過去を離れて日本の秩序意識を学ばなければならないだろう。