2012年9月15日土曜日

シン・ジュンヨン

             
「私は日本のここが好き」
   私にとって日本の良いところと言うと色々あるんだが、その中で一番強い印象を与えたのはやはり礼儀と気配りの文化だと思う。いつも挨拶を忘れずに相手の人が欲しい事を優先し自分のことは少し不便でも構わない、そしてどんな状況でも怒らないように見える優しい日本人達の姿は、同じく礼儀と気配りを大切に思う韓国人が見てもすばらしい。私が日本に行った経験は少しの間旅行に行ったことだけで、おそらく全部加えても二週間ぐらいに過ぎない。それで日本に住んでいる日本人よりも韓国やヨーロッパやアメリカに住んでいる、または旅行に来た日本人を見る機会の方がもっと多い。でも、いつも感じた事は日本人はどこにいても礼儀と気配りの精神を忘れないように見えた事だ。
      日本はかなり昔から和の国と呼ばれその和の精神を国と社会の根本にしていつも守ろうとしている。平和や調和など和と関係がある単語で連想できるように、和というものは簡単にいうと、他の人に迷惑にならないように行動して、争いが起こらないようにする事を意味する。日本で生まれた子供は周りの人と仲良く暮らせる人になるために幼い頃から親がきびしく教育する。それで、自ら礼儀と気配りについて十分考えるようになると一人前の日本人になる。アジアの他の国の人たちも礼儀と気配りを大切に思うのはだいたい似ているんだが、日本人の場合はもっとそれを特別に思い深く理解するためにちゃんと努力していると思う。
      でも、今では日本人もだんだん変わっているらしい。最近日本に住んでいる人たちが書いた文を読むと、よく見られるのが最近の若い人たちの無礼と気配りの足りなさについての不満だ。勿論、年を取った人の目には若い人たちはいつも無作法に見えてしかたがないかもしれない。若しかすると変化は昔から少しずつ続いていたが、それがメディアのせいでもっとはっきり見える事になっただけかもしれない。しかし、時代とともに人も人の生活様式も変わる。ただそのように見えるだけではなく、昔から同じように続いてきた礼儀と気配りの形が他の文化の影響で変わっている可能性も十分ある。例えば、昔には何か良いことがある場合、手紙ではなくてイーメールを送ると良くないと思う人が多かったらしいが、今はカジュアルなイーメールも大丈夫と思う人も増えているらしい。
      そのような変化については様々な意見があると思う。でも私が持っている日本人のイメージを考えると日本の人たちは昔から続いてきたすばらしい伝統を少しずつ失っているように見える時もある。果たして今のように早く変化する世界の中で、日本、そして日本人は根本にして持っていた礼儀と気配りの文化を次の世代に伝えることができるのか、それとも今の日本社会は今までの文化とは違う何かを作っているのか。それ以外にも色々問いかけたい事があるが、私は日本の人たちがその礼儀と気配りの精神に誇りを持って、今までのように私が日本の一番好きなところだと思うその文化を持ち続けて、今後も世界中の人々が日本の人と出会った時にいつも私と同じように日本のことが好きになれるといいと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿