レジュコレ・ウィニー

「もしもアメリカに引越しせずまだ日本にいたら」

皆さんは、寝る前に何をする。私はベッドに寝て眠りに落ちる前、いつも考えている。今日はどうだったか、いいこと、悪かったこと、健康のこと、過去のこと、将来のこと、色々なことをよく考える。そして考えているうちになぜかいつも悲しくなる。それは、人間としてどこにも属していないように思うからだ。英語が話せても私はアクセントがある。そのアクセントはいったいどこから学んだアクセントなのかさえ分からないのだ。スーダンのもの、それとも日本のもの、友達からイギリスのものかもしれないとも言われた。私はスーダン人だが日本人のメンタリティーを持っているのだ。私以外の人には、変かも知れない。小さかった時は、日本人の間で育ったアフリカ人で少し変に思われた。アメリカに引越しして、白人の間、そして黒人の間でも、変に思われた。このことを考えながら思った。もしアメリカに引っ越しせず、まだ日本にいたら私の人生はどう違っていたのだろう。

日本は私が一番好きな国だ。そこで多くの人に出会い、思い出をたくさん作った。日本に引越しした時私はまだ三歳だった。まだ若かったので、すぐ日本語がぺらぺら話せるようになった。日本のキリスト教の幼稚園に通い、そこではとてもかわがれた。私が日本人と違うことも気にせず、多くの日本人と遊んだ。小学生になった時は、日本の公立学校に通った。そこでもやはり私だけが外国人だった。始めはおとなしかったが、先生のおかげでもっと明るくなった。そして、すぐに日本人のグループの一員となった。私は気さくで活発で、そして粘り強い子供だった。私の人格のおかげで友達を作るのは簡単だった。小学校の生活は始めは全然好きではなかった。アフリカ人だから肌の色が日本人と違うどいう理由でよくいじめられた。家に泣いて帰ったことも何度もあった。だが学校で一番足が速かったし運動が得意のですぐ人気ものになった。引越しすることになった時は、クラスの皆がさよならパティーをしてくれた。ようやく仲がよくなった皆と中学校に行けなくなり私はとても悲しかった。

もしアメリカに引っ越さなかったら小学校の友達と同じ中学校に行けた。そして制服を着て毎日自転車で学校に通ったと思う。多くのスポーツをやり、さまざまな学校の活動に参加しただろう。中学校を卒業した後は、高校に通いそこでもさまざまな学校の活動に参加したと思う。高校では、英語を勉強してたぶんアメリカかヨーロッパに留学したと思う。そこで一年勉強し、日本に戻って高校を卒業しただろう。高校ではあまりいじめられないと思う。なぜならその頃までにもっと外国人が日本に増えきたに違いないからだ。日本で大学に入るのは難しいが、がんばって留学試験のために勉強し、一回目はたぶん落ちてそして二回目で合格したと思う。専攻は、今と違ってたぶん初等教育だ。子供が大好きなので幼稚園の先生になりたかった。それがうまくいかなかったら、ファッション会社で働いたと思う。二十五歳までにアフリカと日本人のハーフのと結婚し、家庭を作れたと思う。

どこの国に引っ越しても差別を受けた。だがそのおかげで個人で立ち向かえる強い人間に今なれたと思う。日本に住んでいた時は楽しかったが、アメリカに引っ越したおかげで、さまざま違う人々に出会い、文化の違いや暮らし方の違いなどが習えた。アメリカに来たおかげで自分の生まれた文化のことも学び、自分のことがもっと分かったように思う。なので日本に住んでいたら、今とすごく違う人生を生きていたことには間違いない。だが引っ越したおかげで、今三つも好きな国ができた、それはアフリカと日本とアメリカだ。