ドック・ユオンティエン

「もしも時間を自在に操れたら」

      時間は誰に対しても２４時間あって、例え違う国の人でも、女性でも男性でも、裕福な人でもそうでない人でも、皆同じなのである。時間は面白いことに一度過ぎた時間は二度と戻れないのだ。どの時代の人も常に後悔しないように精一杯生きているのだが、それでも思いもよらない出来事は起こるのだ。しかし、もし時間を自在に操れたらどうだろか？過去に戻ってやり直そうとするだろう。中学の時に戻ったり、初恋の人に告白するために戻ったり、生まれた時に戻ったりと人それぞれなのだ。しかし、そのいろんな違った願いでも共通点がひとつある。それは上記のことは全て過去のことなのだ。次は未来のことも言いたいのだ。もし未来に行けたら、宝くじを当てたり世界の終わりの始まりの日にどうなるのか確かめに見に行ったり自分の葬式に誰が来たりと面白いことばかりなのだ。

      過去は現在をどのようにして乗り越えそして未来に繋げるために存在しているのだ。けど歴史や人はなぜか同じことを繰り返している。それは単純に言えば先のことがわからないことが見えないものには人は不安や恐怖を感じる、だから人は同じことをやりたがるのだ。人は愚かな生き物でもあるのだが、めでたい生き物でもある。しかし1もし未来に行けたら、人はもしかしたら同じ過ちをせず、新たなことに体験することができるのかもしれない。一番気をつけたいところは、人が過ちを犯すことはやむを得ないが、過ちと気づいたらすぐに改めるべきで、改めようとしないことこそが真の過ちであるのだ。

      もしも時間を自由に操れたとしたら、人の間違いや過ちを無くせるのかもしれないが、根本的に解決しているのかどうかは疑問なのだ。なぜなら、過去があって今の自分があるのだから、もちろん今の自分の方が過去の自分より成長しているはずなのだ。もし過去に何ひとつ間違いを行ったことがないのは今の自分と過去の自分の間には差がほとんどなく同じに近いことになるのだ。逆に、未来に行けば上記の問題が解決されるのでは？と思うかもしれない。過去の問題を避けるより未来に行って何が起こるのかを知りそれらを先に解決すればいいかもしれないのだ。人間は完璧な生き物ではないので、未来への行動は始めしか良くないのだ。その理由は、人間は同じことを繰り返すと物事に慣れてしまい学ぼうとしなくなるからだ。

      上記のことを理解すれば、いくら特別な力があっても、ようはその人がどのように時間を自在に操る力を利用するかそして何事も考えずにただ利用するだけだといずれ破滅が訪れる。他の人より何か特別でも自分で考えれることができる人やしっかりしている人は特別な力を使いたい時に使うのではなく、必要な時にその特別な力を使っているのだ。もしいつの日か自由自在に時を操れるような力が私にあったら、いろんなことを試したり結果がどうなるのかを見たいものだ。だが、もしそういう力があっても私は人間でいくら偉大で賢くても所詮生き物で人間なのだ。生きているというのはいずれ死ぬことであって次の世代のために精一杯生きていったのかどうかが一番大切なんじゃないだろうか。