2012年10月21日日曜日

カン・ジアルイ

暴力は愛国行為ことだが不思議
日本の尖閣諸島国有化に対する反日デモは、先から中国各地で始まった918満州事変の発端となった柳条湖事件があった日だ。中日戦争を始めた日として、中国では「国恥日」とも言われている。それで、先月の18日に反日デモが激しくなったせいで、たくさん悲しいことが起きてしまった。
9月16日に広東省深セン市で行われた27歳男性は、反日デモの現場で転倒し重体となっていた。 車道の間にあった柵を乗り越えようとして転倒、頭を打って重体となり、病院で亡くなった。亡くなった10月2日は、婚約者と結婚式を挙げる予定だったそうだ。
9月15日に大規模な反日デモが起きた陝西省西安市で、日本車を運転していた中国人の男性、51歳の李さんは家族と買い物に行った帰りに、十数人に囲まれ、石やこん棒、鎖で車を壊された。李さんが暴徒化した群衆に殴られ、大変な傷を受けた。 事件の3日後に、意識は戻ったが、右半身は動かないままで、言葉も十分に話せないようになった。
 私は中国人としてネット上でこんなニュースを見る時、本当に信じられない。自分の国を愛することを表すために、暴力を使うことが不思議だと思っている。私はデモの方法を選んで自分の意見を表すことに反対しないが、同胞の利益を奪ったり、体を傷つけたりことはぜんぜん愛国の行為ではない。そこで、理性的な愛国には三つの原則が不可欠だろう。
第一に理性的に世界を認識すること。帝国主義の時代に、中国は確かに科学技術が先進ではないせいで苦汁をなめたが、それだけではない。西洋文明から得たものによって中国は数千年の王朝交替の時代を抜け出し、科学、民主、自由、法治などの価値観も手にした。歴史を忘れてはならないが、その利益も知り、長期的視野で世界を受け入れるべきだ。今まで、たくさんの日本の会社は中国で市場を開発する一方で、工業と文化の産業を発展させている。例えば、自動車の技術とアニメの作り方は十年前に比べて、大きく改善された。
第二に理性的・文明的な愛国主義にすること。今、中国は大国としての台頭を続け、民族を復興させつつある重要な段階にある。どのような愛国主義を採用するかは将来、中国がどのような大国になるかを決める決定的な要素となろう。
第三に理性的に同胞を愛すること。同胞の利益を軽んずる者に愛国はできない。尖閣諸島問題が激しくなっているから、トヨタと日産などの日本の会社は悪い影響で販売数字が減り続けている。そんな状況を悪化させれば、たくさんの中国人の会社員を減らすはずだ。そして、反日デモがあるから、各地の日本レストランが休止しなければならない。自分が日本のものを反対すれば、日本について仕事をする同胞は仕事を失ってしまう。
それから、なぜデモをする時暴力事件があり、人を傷つけるのか、私は二つの原因を見つけた。デモ隊の中で、地方のごろつきや不良な人がたくさんいる。新聞によって、警察は人を傷つけた犯人を逮捕した後で、いつもけんかするし、悪いことをよくするし、暴力手段を使うことが好きな人が多分だということを発見した。そして、集会の自由も表現の自由もない中国の貧しい若者は、社会への不満を爆発させても政府の弾圧を受けないチャンスを待っていた。暴れる理由は何でも良かったのではないかという考え方です
私自分から見ると、故郷の瀋陽市は、中国の東北地方にあり、有名な柳条湖事件があった。満州事変の発端となると、中日戦争を始めた町だ。常識によると、反日の気持ちが最も強いはずだが、9月18日まで当日の大規模デモまでも、暴力事件が一件もなかった。私の故郷の例のように、日本のことを無理に嫌がることも絶対ない。日本のことが嫌な気持ちを持つ代わりに、私は日本の文化と言葉を学ぶことを通じて、両国各自の立場から歴史を理解し、周りの人と事実を冷静的に討論している。暴力手段だけを使っても、問題は解決できないと思っている。このような中国人はいっぱいいる

1 件のコメント:

  1. キム・ブライアンです。

    よく読みました。私の国、韓国も日本との領土紛争と歴史問題があってカンさんの文章をよく理解できました。私も日本の過去問題は許すことができませんが、極端な反日行動は停止したいと思います。子供の頃の私はとても日本を嫌ったが、日本について学びながら、そのような考えはやめました。今は21世紀であり、すでに様々な価値観の人々が住んでいます。現在必要なのは過去ではなく平和な未来です。したがって、カンさんが提示した3つの理性的な愛国方法は非常に印象的でした。私も、東アジアの平和を願っているからね。

    そして韓国と中国も、過去に満州に存在していた国だった「古朝鮮」、「高句麗」、「渤海」の歴史帰属をめぐり競合しています。あなたの故郷は満州の瀋陽であれば、私は言ったが3カ国にももしかしたら知っているかもしれませんね。私も歴史が好きなので、この問題について多くの関心を持っています。韓国と中国の関係が、中国と日本のように悪化していないことを願っています。

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