2012年10月21日日曜日

ムーン・ヒージュン

「なぜあなたはいつもあせっていますか」
「あの、運転者さん、急いでいるのでもう少しスピード出してください」「すみませんが早めにお願いします。」「ちょっと、時間ないから早くしてね。」早く、早く、早く。私が韓国住んでいた時、一日少なくても5回は使って、10回以上は聞く単語だ。その単語は、本当に急いでるので強要するために使うのか、それとも、ただの口ぐせなのかも分からない。どちらにしても、多数の韓国人はせっかちで、私もその中の一人だ。
これは私が韓国のカフェで働いたころのエピソードだ。勤め先は韓国で多分一番忙しい観光場所のミョンドンというところにあり、韓国人はもちろん日本人をはじめ多くの外国人が集る。初日に、カフェのマネージャーからコーヒー一杯を2分内で作りなさいと言われた時、私は驚くしかなかった。2分は、注文して待つ人にとってはそんなに短い時間ではないが、作る人にとっては、とんでもない時間だ。本当に2分内で作るわけではないが、お客に早く出せるように精一杯がんばった。しかし、汗を拭く暇もないままものすごく働いてる途中、「あの。。。注文して5分過ぎたのに、何でまだ私の飲み物は出ないんですか」などのソフトな不満から、「私のコーヒー、早く出せよ」などのアグレッシブな苦情を言った人はたいてい韓国人だった。そんなに忙しかったらコーヒーなんか飲まなければいいんじゃないと思ったし、自分は絶対に他のカフェへ行ってバリスタを急がせる行為なんかしないと思った。しかし、アメリカへ来て、おいしいコーヒー一杯を飲むためには、たいてい5分から10分くらい待つしかない。その時、がんばっているバリスタを急がせる自分を見て、私も仕方がない韓国人だなと思った。そういえば、昔、私は友達と15秒以内に、誰が数学の問題をもっと解けられるか賭けた覚えがあった。今になって考えると意味なかったけど、私たちが遊んでいる姿を見た先生はほめてくれたし、クラスみんなに同じものをするように強要した。韓国人みんなが同じ経験をするわけではないが、何かをする時、なるべく早めにしないといけないと洗脳されているはずだ。正直、急ぐのとゆっくりするのと、どちらの方がいいかわからない。与えた仕事を早く終わらせると、その残りの時間を自由に過ごせるが、完璧な成果が出にくいし仕事を楽しめる時間も減る。逆に、物に対してゆっくりと動くと、その分、自分がしていることをたっぷり感じられるが、たくさんの時間が必要だ。この理屈は新幹線と一般列車と同じだと思う。確かに新幹線はとても便利でどこかに行く時短い時間しかかからない。しかし一般列車は忙し時は困る可能性があるが周りの景色を見ながら他の場所へ行ける。
不思議なのは、誰かに追いかけられているように毎日忙しい日にはゆっくりな暮らし望むけど、いざ暇な日が来れば、心不安でイライラして仕方ない自分がいる。矛盾しているのは分かるし、なぜ多くの韓国人がそんなにせっかちだか疑問な答えにはなっていないけど、それこそが私がせっかちな人が多い韓国で生まれ、そこで育ったという証拠じゃないかと考えられる。

2 件のコメント:

  1. キム・ブライアンです。

    よく読みました。確かに韓国人の早く早くする習慣は韓国人の原動力であり、病気だと思っています。過去韓国が貧しかった時は「コリアンタイム」という言葉があるほど韓国人には時間の概念がありませんでした。約束の時間に遅れても平気ませんでした。しかし、経済成長をしながら時間を守る習慣を持つようになり、それが何でも早く早くする習慣になりました。もちろん、これが韓国の急速な経済成長の原動力となったが豊かになった今は少し自制すべき必要があると思います。

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  2. この話は、とても面白かったよ。韓国人が何かをいつも早く終わらしたいとは、知らなかったよ。やはり国によって時間をどう利用するのかは、違うよね!だけどカフェを二分だけで作らなくては、いけないなんて本当に大変だったね。私は、すぐバリバリ怒っちゃうから絶対できないな。コリアンタイム面白いね。私の国では、スーダンタイムいって人々はいっつも時間通りなにも始められないんだ。ほんとうに頭にくるよ!

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