2012年10月19日金曜日

シン・ジュンヨン

アメリカの度量衡についての疑問
      私が子供の頃初めてアメリカに旅行に来た時から、パデュー大学に留学している今までも、アメリカの人々に関して不思議だと思うことは多くあるのだが、その中でも一番理解しにくいものはやはりアメリカで使われる度量衡についてのことだ。おそらく外国人がアメリカに来て標識を見ると、すぐ不思議だと思うことの中の一つだと思う。それに留学などの理由でアメリカに長く住むことになると不思議なだけではなく、不便を感じる時さえある。例えば、マーケットで肉や野菜を買う時、その重量がオンスやポンドで書いてあると外国人には一目に分かりにくい。でも、さらに問題になるのは科学関連の勉強や研究をする時に、単位の違いでアメリカ人にとっても不便になることだ。そこで、私はどうしてアメリカは世界標準のメートル法を使わないか不思議になった。
      この問題について話すためには、まず、どうして世界中の国は同じ度量衡を使っているのかについて考えてみる必要があると思う。様々な理由があるだろうが、おそらく一番大事な理由は交易をする時の便利さ、そして間違いのせいで起こる事故を防止するためだと思う。例えば、建物を建てる時、様々な国で収入した資材の長さや重さが全部別の単位で書いてあると不便で、誰かが計算を間違って柱の長さなどが全部違うようになったら大変になるはずだ。でも、アメリカの方はどうか世界中の国ならだいたい不便でもアメリカと交易をしたいはずだ。それでアメリカの人々は自分で度量衡を変えることにあまり関心がないのかもしれない。または、他の国がアメリカの度量衡を使うようになる方がいいと思う人々もいるかもしれない。
      では、今からアメリカが度量衡を変えることになったらどうなるか。不可能ではないが、かなり難しいだろう。なぜなら度量衡を変えるためには、社会の多くの部分を変える必要があるからだ。標識、公文書、様々な機械の計器、科学の論文、教科書、他にも様々な物を全部変える必要がある。でも、一番問題になるのは人を変えることだ。子供たちは何とか教育し直せるかもしれないが、何十年もヤードやポンドなどを使ってきた大人の場合はもっと難しい。アジアとヨーロッパも第二次世界大戦の後、度量衡を変える過程でかなり混乱が起こったようだが、その時はほとんどの国が社会を最初から立て直していた時だったので、それができたと思う。
      もちろん、それ以外にもそのように社会を多く変化させるためにかかる金の問題も大きい。それで、度量衡を変えるためには国民の同意が必要だ。今アメリカでどれほどの人々がそれを望んでいるのかは分からない。だが、ほとんど全ての国がメートル法を使って交易をしていて、科学や工学の場合はメートル法の使用が不可欠だという現実を考えると、度量衡の改定についてもう一度考えてみる必要があると思う。特にそのような大規模の変化は必然的に長時間掛かるので、決定は早い方がいい。そのすぐ後は不便かもしれないが、結局はアメリカの多くの人々に、その中でも特に科学や工学関連の仕事や研究をする人々、そして外国によく行く人々には助けになると思う。

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